あらすじ六年勤めた大企業の社長秘書を辞め、祖母の営む喫茶兼小料理屋の店主を引き継いだ二十八歳の瀬那。長年の夢を叶えて二年、充実した日々を送る彼女の店には、なぜか月に数回、珈琲を飲むためだけに傍若無人な元上司・要がやってくる。ただの元上司と元秘書、されど言葉にしない燻る想いを抱えた二人の曖昧な関係は、ある日突然、激変して!? 事故に遭い一過性の記憶喪失になった要は、唯一覚えていた瀬那へ、溢れんばかりの愛情を向けてくる。これは記憶が戻るまでの儚い夢――そうわかっていても、情欲を孕んだ変わらぬ瞳に囚われて、媚薬のような恋に溺れていき……。至極のこじらせラブ! ※電子版は単行本をもとに編集しています。