由那は新卒で入った広告代理店を上司のセクハラが理由でわずか8ヵ月で辞めた。先輩女子に「社内キャバ嬢」と陰口を叩かれながらも必死に働いていたものの、上司に酔わされて、ホテルに連れ込まれたのだ。セクハラだと訴えたものの、周りから白目で見られ、心身共に体調を崩して退社。大学2年生の時から付き合っていた亨輔の家に転がり込んだ。亨輔とはとにかく体の相性がよく、ひと月前までは毎日のようにセックスをしていた。由那のことを心配して励ましてもくれる。しかし、最近は明らかにセックスの回数が減っていた。どうやら他の女と会っているらしい。押しかけ同棲して1年。新しい仕事は決まらず、貯金もあとわずか。亨輔と別れて、家を追い出されたら、他に行く当てもなかった。亨輔の気持ちが離れていることがはっきりすると、由那は「本当にこれが最後だから」と別れのセックスを求めて……。