大吾は妻・さやかとのセックスレスに悩んでいた。仲は決して悪くなく、子供がいないながらも、なに不自由なく生活を送っていた。しかし、いつからかさやかはセックスを拒むようになった。10歳年下の妻をもらったのに、月日ばかりが過ぎていく。さやかに男の影を感じながらも、関係改善を図ろうと一緒に温泉旅行に行くことに。そこでもさやかに強い口調で拒まれて、大吾は意気消沈。1人寂しく混浴の露天風呂に向かった。少し離れた場所に黒髪を結い上げた女性がいるのを発見。うなじに魅せられる。すると、突然、地震が発生。動揺している女性を心配して声をかけた。すっとした鼻筋に長い睫毛が美しく、横顔よりも正面からの顔がはるかに綺麗だった。少し言葉を交わし、お互いに東京から来たことを明かしただけで関係は終わったかと思われた。だが、東京に戻ったあと、スポーツジムで彼女と再会し……。