残る桜も散る桜　第四話

短大生時代、森下伊万里は美人同級生の田村小春とともにレイプされ、その画像が流出してしまい、居場所を失った。「死んだりしないので、捜さないでください」という両親宛の書き置きを残し、伊万里は韓国へ。レイプ犯が強引に渡してきた慰謝料を元に何度も顔を整形。自分の理想とする顔だった小春に似せた。輪姦されながらも感じてしまう淫乱の彼女は、セックスを仕事にすることへの抵抗がなく、福岡に流れ着くと、ソープランドで働くことに。小春とは連絡を取らないようにしていた。新しい顔で新しい人生を進み出そうと考えていた時、小春の弟・冬馬から久しぶりに連絡が入る。小春がビルから飛び降りて自殺未遂を起こしたらしい。全治６ヵ月の大怪我を負い、メンタルが壊れて会話が成立しないという。責任を感じた伊万里は施設に入るお金を工面すべく愛人家業まで始め……。