35歳の南原タカシは売れないお笑い芸人。相方は田舎に帰ってしまい、アルバイトに精を出す毎日だ。貧乏なため、安い部屋を借りようと不動産屋に相談。驚くほど好条件の掘り出し物を紹介してもらった。タカシは事故物件ではないかと怪しむ。引っ越して1ヵ月。深夜に帰宅すると、隣の部屋からすすり泣く声が聞こえてきた。心霊現象かとビビリながら、ベランダから隣の部屋を覗き見するタカシ。そこは家具がまったくない部屋で、30代半ばの女性がオナニーをしていた。目が合い、しまったと頭を抱えると、その女性がタカシの部屋を訪ねてきた。西浦美和と名乗ったその女性は、品のある美貌と身なりをして、自慰にふけるような人には見えない。かつて隣の部屋に夫婦で住んでいたが、夫を交通事故で亡くしたという。同情したタカシにもたれかかる美和。2人はそのまま激しく燃え上がるが……。