西島哲平は22歳の大学4年生。正月、久しぶりに帰省した際に、実家の隣に住む老人・柏木孝造に蔵へ来るように声をかけられる。それが淫靡な体験の始まりだった。顔も分からぬ女相手に童貞を捨て、幼馴染みや憧れの人妻とも関係を持った哲平。孝造、そして自分自身に嫌悪感を抱きながらも、蔵に引き寄せられていく。扉から覗き見すると、哲平と同時期に実家に帰ってきていた6歳年上の姉・愛梨の姿があった。哲平は姉弟ゆえに許される特別な感情をずっと姉に抱いていた。茶色のダッフルコートを着た彼女は、孝造に「弟を巻きこまないでください」と懇願していた。そこで、哲平は顔が隠されていた初体験の相手が姉だったことを知り、衝撃を受ける。孝造に犯され、歓喜のあえぎ声を上げる愛梨の姿を見た哲平は、自分と姉の間にあるずっと隠されてきた秘密を知り……。