そこを目指すに値する場所である—−<甲子園>も<東大>も本気で挑む!公立進学校の監督&選手たちの6つの軌跡を収録【紹介文】「文武両道」。このありふれた使い古された言葉。大人になるうちに記号のようにしか聞こえなくなっていた。進学校で野球も勉強も、手を抜かないで頑張るといわれても、「ふ~ん」と思うだけだ。しかし、偏差値65以上の高校の野球部を取材していくうちに、監督や選手たちの話を聞くうちに、薄っぺらな字面であった「文武両道」がどんどん立体として感じられるようになってきた。本書で取り上げた進学校は6校。甲子園への初出場を目指す高校もあれば、複数回の出場経験があり、その成功体験が諦めない心を育てている高校もある。スマホやSNSなど現代的なツールで効率よく技術的な問題点を共有する学校もあるし、情熱的な厳しさで選手を導く学校もある。指導法は様々だが、これらの学校の野球部には共通点があった。それは「人を育てる」教育をしているということだ。「勉強」も「野球」も手を抜かないのは、そこに勝利の方程式があるからなのだ。(はじめにより)【構成】◎県立宇都宮高校(栃木)~目的は人間力向上 自律自治の“宇高マインド”~勉強にも野球にも本気で打ち込めるか。将来のリーダー育成を掲げる伝統校の真実。◎県立丸亀高校(香川)~野球も勉強も全部するから価値がある~甲子園を目指せる高校として成功体験を心に刻み集中する。◎県立岡山城東高校(岡山)~20分間5種類のメニュー 集中して行う毎日の練習~目標設定、実行、見直し、改善。短時間練習の中で意識を徹底。◎県立新潟高校(新潟)~野球も勉強も手を抜かない 目指すは「究極の文武両道」~優等生たちの意識を大きく変えたスパルタ“鬼”監督の情熱野球。◎府立四條畷高校(大阪)~「全力疾走」「全力発声」で持っている以上の力をだす~人間教育で技術を向上させる。激戦区を勝ち抜くための指導とは。◎県立川和高校(神奈川)~私立が10球なら川和は1球で体得する~髪型自由、SNS自由。スマホも取り入れる自主自立の練習法。