あらすじ結婚15年目の夫・彰を亡くしてしまった利恵子。四十九日を終えたものの納骨する気にならず、骨壷を抱きしめ、夫との思い出に浸るのだった。彰とは一心同体と言ってもいいくらい仲が良く、毎日笑いが絶えない夫婦だった。それが急に独りきりになり、部屋も静まりかえっている。利恵子は寂しさを紛らわせるため、おもむろに壷の中から夫の骨を取り出し、乳首に擦りつけてみた。まるで、本当に愛撫されているような気がして「アアン……」と感じてしまう。と、そこで家のチャイムがいきなり鳴り……。