石堂常雄はテレビ番組制作会社・八俣企画のカメラマン。以前は地上波テレビ局で活躍していたが、ある事情で辞め、女房とも別れ、今の会社に拾われた。還暦間近ながら最前線で働いている。今回の仕事はプロ野球選手の瀬戸際ドキュメント。クビ間近と噂される東京イーグルスのセンター・遠野一之ではなく、30代半ばの美人妻・亜由美に密着することになった。2軍の球場で夫を応援する彼女を撮影。マイクロミニからのぞく白い太股、胸の突き出たタンクトップ。周囲の観客が好色の視線で亜由美に向ける。結局、遠野は活躍できなかった。その後、彼女を1ヵ月間撮影し続けた石堂。夫より亜由美の気持ちがわかるような気がしてきて、嫉妬を覚える。そしてある日、一線を越える瞬間がやってきて、夫婦の寝室で……。