あらすじ晩秋の軽井沢。別荘を訪れた日野朝子は、犬を連れて散歩をしている笹山良太と5年ぶりに出会う。二人が知り合ったのは40年以上も前。毎夏、この場所でテニスに興じた青春時代を振り返りながら、一緒に食事をする朝子と良太は、いつしかあの頃のような純真な気持ちに戻っていくのであった。どちらともなく唇を重ね合い、肌の温もりを感じ合う。第二の人生に灯りを見つけ、男と女の喜びを再び分かちあう二人。だが翌朝、東京に戻っていく良太の身に……。