あらすじ官能エッセイストとして暮らしている私の元へ、ある日、レイラと名乗る風俗嬢から手紙が届いた。「ぜひ先生に、私の半生を書いてほしいんです」。とりあえず会い、話を聞いてみると、彼女は全身全霊で虚構を演じている女、つまり強烈なホラ吹き娘だった。嘘なのは話だけでなく、顔はほとんど整形されていて、肌は毛穴が目立ち、体毛も濃いのでまるで男のようであった。家にレイラを連れていった私は、同居している自分の彼にも会わせる。その夜、彼は「俺、あの女を知っているよ」と話し始めたのだった……。