41歳の窪田史郎は荒んでいた。家族のために必死に働いてきたのに、妻は離婚届だけを残して家を出て行った。憂さを晴らすべく、史郎は人生で初めて風俗に行くことを思いつく。最終的に史郎が辿り着いたのは、嬢が覆面をしているという奇妙なソープだった。そして、自分に付いた嬢を激しく抱いた時に違和感を覚える。この女を過去に抱いたことがあると感じたのだ。史郎の女性経験は全部で5人。離婚した妻などを除くと、2人の名前が思い浮かぶ。20代後半に付き合っていたのは美緒。黒髪のボブカットが似合う日本人形のような可愛い女だった。恥ずかしがり屋で部屋が暗くないとセックスに応じてくれない。仕方なく押し入れの中で汗まみれで身体を求め合った。30代に同棲していたのがバーテンダーの樹里。Fカップの巨乳で、とにかく淫乱だった。抱けば抱くほど馴染んでいき、一晩で10回以上もオルガスムスを感じさせるほどになっていた。どちらかがソープ嬢として身を崩していたらと、責任を感じた史郎は……。