彼は35歳。脚本家の夢はとうに破れ、アルバイトを解雇され、家賃を払う金もない。人生に絶望し、自殺することを決意。しかし、マンションから飛び降りようとしたその時、見知らぬ老人に止められる。そして、3粒の媚薬をくれた。「死にたければ、死ぬがいい。だが、その前にこれを使ってみろ」この薬を飲めば、どんな女でも彼に抱かれたくなるという。彼は2粒目を使う女を思案し、思い切って高校の同窓会に参加することにした。相手に選んだのは当時思いを寄せていたクラスメイト。美人でもスタイルがいいわけでもなく、レンズの厚いメガネをかけていたが、彼にもいつも優しく接してくれた人だった。二児の母になっても優しそうな彼女に、ケーキを使って媚薬を食べさせようとする彼。しかし、そのケーキを口にしたのは、クラスの人気者・早川恵だった。みんなの憧れで、彼にとっては高嶺の花。今でも美しい彼女が媚薬を口にしたことで……。