40代半ばの病葉は10年ほど前から住み込みの看護師として老人・寺島徳太郎の世話をしていた。徳太郎には凜子という養女がいる。彼女が孤児院から引き取られてきたのは12歳の頃。顔は整っているが、やせ細っている少女のどこに魅力があるのか病葉はわからなかった。だが、老人は「あれは天性の淫婦だよ」と言っていた。まだ彼女がこの屋敷に住んでいる頃、倒錯した性癖を持つ老人と少女は異常な関係だった。四つん這いの老人にまたがってお馬さんごっこに興じる凜子。寝たきりになった今も、老人は彼女のストッキングを舐め回している。そんな姿をずっと盗み見していた病葉だったが、凜子も老人も実はそれに気づいていて……。