あらすじ証券マンをしている太川淳一は妻を先に亡くし、一人娘・佐栄子と二人暮らし。彼の今の趣味はもっぱら茶道である。そもそもは佐栄子が通っていた教室であったが、着物が似合う講師・加納まり子に一目惚れした淳一が、代わりに習うことにしたのだった。奇遇にも、まり子も数年前に夫に先立たれ、淳一と同じ境遇であった。そんな中、夜のお茶会が開催されるという知らせが入り、教室へ出向いた淳一。だが他の生徒は誰もおらず、一人待ち構えていたまり子がいきなり唇を寄せてきて……。