全巻(1巻 完結)

性別なんて決められない！

何気なく読み始め、途中からぐっと引き込まれました。
レオさんのような複雑な御事情を持つ方がいらっしゃるということを初めて知りました。
性の問題とは、神様の存在にまでも思いを馳せてしまうような計り知れない深遠な物を内包することが往々にしてありますが、レオさんのような御事情は、一人で抱えるには、辛く重すぎることと拝察いたします。
日々、千々に乱れる思いを抱えて生きていらっしゃることでしょう。レオさんが納得できる人生をお送りくださいますよう、その人生が幸せな物でありますように心から祈っております。どうか、周囲の人々からの理解と共感に包まれますように。
漫画に表現する勇気で、レオさんのことを伝えて下さり、本当に有難うございました。（どうあっても、言葉足らずの感想しか述べられないことがもどかしいです。）

別の作品で中性について読んでいたので驚きはなかったですが、確率的にすごく低いのでレオさんの周りにいなかっただろうし、いろいろと悩んで大変だったと思います。
理想の男性像(少女漫画に出てくる美形でムダ毛がない男性)と実際の男性が大きく違うところは、笑いました。

性別が決められない葛藤や彼女との関係に悩む心情がよく表現されていてわかりやすかったです。また、セクシャルマイノリティの方々の情報も少し分かって楽しかったです。