相澤慶子は旅先で不思議な体験をしていた。柑橘系の香りを感じた瞬間、愛撫されたような快感に襲われたのだ。腰まで届く黒髪。目尻の泣きぼくろ。ぽってりとした唇。三十路を過ぎて熟れた体。全てを激しく責められると、欲情がこみ上げてくる。結婚5年目で夫に裏切られ、その気持ちを晴らすために親友と来た旅行。そんな時だからこそ余計に感じてしまうのだ。あらわになった乳房を強く揉まれる感覚に陥る慶子。目の前にあるはずのない肉棒が口の中に突っ込まれると、無我夢中でしゃぶってしまった。口の中に白濁液を出された感覚にも襲われる。おかしくなったのかと自問自答するが、もっと責められたいという気持ちもわき上がってくるのだった。そして同時刻、慶子が泊まっている民宿で働く佐藤圭一も不思議な体験をしていて……。