あらすじ時代は江戸から明治へ。小間物屋で奉公する久助は、武家屋敷の女中たちにクシやカンザシを売るのが主な仕事だった。ただ、他にも密かに取り扱っているものがあった。大人の玩具の一つである張形(ディルド)の販売だ。見本を見せると女たちは皆、そのリアルな構造に目がとろんとして股間を濡らしてしまう。男子禁制の世界に生きている彼女たちにとって、夜な夜なの自慰行為が唯一の快楽なのだった。ある日、その張形を注文した女に呼びだされた久助。何事かと思いきや、「張形とおぬしの魔羅はどちらが気持ち良いか?」と聞かれて……。