あらすじ時代は江戸から明治へ。茗荷谷に住む28歳の戯作者・月影堂無三の家に、市助と登代という20代前半の若夫婦がやってきた。借金取りに追われ、どうしても明日までに五両(約40万)用意しなければならないという。気前よく貸し出す無三。すると市助は、代わりに登代を一晩好きにしていい、と言い出した。無類の女好きである無三は、この申し出をありがたく頂戴する。「さあ、朝までやるぞお。あれもしよう、これもしよう」緊張する美人若妻に対し、まずは顔面を踏んでくれと無三は言って……。