「誕生日にはセラピーを受けよう!」(バースデーセラピー:略してバーセラ)様々な心の問題を抱える人たちが増え続けている今、定期的な“心の健康診断”がいかに重要であるかを考え、誕生日にセラピーを受けるという新しいカウンセリング・スタイルを提案する心理士チームsymによる著作第4弾!本書では人生においては「秋」と「冬」の時期に例えられる中年期と老年期をテーマにしています。最近は45歳ぐらいから65歳ぐらいが中年期と言われ、老年期はそれ以降を言います。中年期と老年期には、その置かれている社会的・家庭的状況、健康状態などの個人差が大きくなる時期です。終身雇用制が崩れ、にわか実力主義の社会になり、今まで落ち着いて仕事をしていた中年世代もリストラに怯えるようになってきました。家庭では、いつまでも自立しない子供を抱えていたり、パートナーの浮気に悩んだりします。健康の面では成人病の問題、あるいはアルコールの問題が浮上してきやすい時期です。老年世代においては、昨今高齢化社会ということが喧伝され、危機的な社会状況のように取り沙汰されています。それは一種の「エイジズム」(老人差別)であり、老年期の人々が肩身の狭い思いをし、不安を煽られてしまいます。人生が落ち着いていいはずなのに、現代社会では中年期・老年期にも様々な体験・変化を余儀なくされます。本書ではこのような変化の大きな中年期・老年期の問題をとりあげています。[注]本書で取り上げたケースは複数の事例を組み合わせるなど、個人が特定できないように内容をアレンジしています。