「誕生日にはセラピーを受けよう!」(バースデーセラピー:略してバーセラ)様々な心の問題を抱える人たちが増え続けている今、定期的な“心の健康診断”がいかに重要であるかを考え、誕生日にセラピーを受けるという新しいカウンセリング・スタイルを提案する心理士チームsymによる著作第2弾!本書では思春期と青年期の問題に焦点をあて、その時期の青少年が抱えるのはどんな問題か、それをセラピーでどう扱っていくかをいくつかの事例のなかで具体的に考えていきます。ほとんどの場合、それは青少年たちだけの問題ではなく、周囲の家族・大人を巻き込んだ形で展開していきます。カウンセリングの場面に登場するのが本人たちではなく、親、家族であることが多いのもそのためです。たいていの問題は、家族の協力や理解のもとに時間をかけなくてはならない微妙な部分を含んでいます。そんな時には「セラピー」という手段が有効です。時には親と一緒に、時には子供と一緒に、いったい何が起こっているのか、どこが問題なのかを考えていく。心理セラピーとはそれができる安全な場であり、変化をもたらすための守られたプロセスなのです。[注]本書で取り上げたケースは複数の事例を組み合わせるなど、個人が特定できないように内容をアレンジしています。