“人魚”に変態した「我素」(がそ)にアクセスしたレリギオ教団の教主ブラック・エコー。エコーは、八方塞と日暮映子の目の前で見る間に姿を変え、ブロック(自我)となった。ブロックとは人間のDNA(遺伝子)に寄生したプログラム。かつて「我素」の研究過程で“青い放射”を浴びた大沢木四郎も、生物学上の“種”としてよりも、ブロックとしての結びつきに目覚め、「“我素”は人間の敵なのだ!!」と言葉を残しブロックへと変わっていく。期せずして“青の次元”に足を踏み入れた塞と映子、パンキーは、レリギオ教団の追手を逃れ、ぺピ船長が操船する船に乗り込むが……。「我素」は人類の絶滅を企んでいるのか――?生命の神秘に挑んだ坂口尚の野心作、ここに堂々の完結!!