33歳の主婦・有希子は、夫の体を気づかい野菜の煮物を作るが、彼はそんなもの食べられるかと机をひっくりかえし、ひとりで風呂に入ってしまう。そのとき突然、彼の携帯電話が鳴りはじめる。有希子が取ると、受話器の向こうから、夫と肉体関係があることを匂わす口ぶりの若い女の声が聞こえてきた。有希子は、たまらず家を飛び出す。行くあてもなく公園のベンチに座っていると、40代の見知らぬスーツ姿の男が声をかけてくる。セックスレスで熟れた身体をもてあましていた有希子は、彼の家だという段ボールハウスについて行き、そこで……。