38歳の室町浩介は、商社のバイヤーコーディネーターをしている。妻と別居中の彼が今つきあっているのは、ファッションメーカーの広報をしている高畑郁絵という30代前半の女だった。彼女もまた、離婚して2年が経つという独り身。ふたりはホテルでベッドを共にするが、どこか物足りない表情の郁絵は「私って、ちょっと変わっているから」と言葉を濁すのだった。そのセリフの真意を確かめるべく、浩介は、ふたたび彼女をホテルへと誘う。部屋に入り、大きめのトートバックの中から彼女が取りだしたのは、なんと赤い色をした蝋燭だった!