あらすじ45歳の蔵内久弥は、金の工面に困っていた。父の死後、小さな染め物工場を引き継いだものの経営難に陥っていたのだ。苦しい状況下で久弥が思いついたのは、父が生前集めていた骨董品の売却。しかし、そのほとんどはお金にならず万策尽きてしまう。そんなとき、上野の広小路にある古美術商から、ぜひ買いたいものがあるとの連絡がある。紺野奈津実と名乗る30代前半の美しい店主が探しているのは、吉原の名太夫がもっていたという謎の石だった。秘められた効果を試すため、奈津実は自らの女陰にその石を納めるのだが……。