64歳になる母に、いきなり父と離婚したいと切り出される志奈子。志奈子自身も、夫婦間に情熱は消え失せ、離婚したいと思っていたところだった。だが離婚しても自分に生活力がないことは分かっているのでなかなか踏み切れない。そんな欲求不満の連鎖から、男を買ってみようと思い立つ。相手として思いつくのは、以前勤めていた会社の後輩である当麻肇。ところが、始めはお遊びのつもりだったはずが、体を重ねるたびに肇に惹かれていってしまう。顔を思い浮かべただけで頬が火照り、体の奥深いところがじんわりと疼くようになってしまい……。