あらすじ「あんたって子は、どうして私が大切にしているものに限って貸して欲しがるの!」日曜の朝、38歳の八神は、妻の紗英の声でリビングに。そこには、紗英よりひとまわり年下の23歳の義妹・雪美が、泣き出しそうな顔で立ちすくんでいた。聞くと友達の結婚式用の靴を借りにきたのだが、紗英がそれだけはダメだというミュールを選んだという。雪美に同情した八神は、デパートで同じ靴を買って与えるが、ホテルで雪美が本当に借りたかったものを知ることになる……。気鋭の作家が描く、切なく濃密な性愛ストーリー!