あらすじ『新古今和歌集』や『小倉百人一首』の選者として知られる歌人藤原定家は,果たしてどのような日常を送っていたのか.青年期から生涯にわたって綴られた日記『明月記』を詳細に読み解くことで,宮廷での公務の心労,人間関係の軋轢,家長としての重圧と苦悩,息子たちへの思い,など,生身の定家の姿を浮かび上がらせる.