あらすじ仏教の開祖・釈迦の生涯を,人間愛を唱えた武者小路実篤(1885─1976)が伝記小説にまとめた.人を超えた人への尊崇の思いと共に,一言一句に同じ人間としての釈迦への篤い共感が,全篇に溢れる.真摯さと共にユーモアも感じさせる名文から,人として記憶に刻んでおきたい人類の至宝の道程が分かり易く丁寧に語られる.(解説=石井公成)