あらすじ人類は見えざるモノに期待をかけ,また恐怖と不安を覚えてきた.誰もが浴びる紫外線は人間の生活を豊かにもまた損ないもする.紫外線への着目は,近代以降の日本の社会観,健康観,美容観,環境観の変遷を覗き見る上で有効であり,ジェンダーや人種に関する言説までをも浮き彫りにする.見えざるモノを主人公にした異色の科学史.