あらすじ大拙は,禅宗ではなく禅を,真宗ではなく浄土そのものを,既成の宗派のドクマ,教義から自由な立場から論じることで,仏教,さらにはあらゆる宗教の根源にある霊性を追究,世界に紹介した.本書は,真宗門内だけでなく,広く一般読者に,浄土思想の世界を,東洋の独自の論理によって明らかにする.大拙の代表作の一つである(解説=木村宣彰).