あらすじ地獄変の屏風を画くため,娘を火にかける異常の天才絵師を描いた「地獄変」,映画「羅生門」で一躍世界に名を馳せた「藪の中」など,古い物語の中の人物を見事に近代の中に蘇らせ得た,芥川王朝物の第二冊.他に「運」「道祖問答」「袈裟と盛遠」「竜」「往生絵巻」「六の宮の姫君」「二人小町」を収める.(解説=中村真一郎)