あらすじ幾山河越えさり行かば-歌人若山牧水(1885-1928)といえば,旅と酒.彼はしばしば旅に出た.旅先で歌を詠み,紀行文を書いて生活の資とした.信州から上州へ.旅は山道も厭わず実によく歩き,知友を訪ねては酒を飲む.1人旅を好んだが淋しがりやらしい.仄かなユーモアが好ましい上質の紀行文集.(解説=池内紀)