あらすじイスラーム世界はいま激しく自己を主張しているが、それらの動きがどのような精神的基盤に支えられているのかは明らかではない。本書はイスラーム的思惟の一つの根元的形態を、「存在一性論の形而上学」として捉え、その理論的構造を分析する。この形而上学に結晶しているものは一神教イスラームに独特の思惟形態であるが、同時に東洋の哲学の基本的パターンでもある。