あらすじコントは,人々の有機的連帯として社会を捉え,個人や集団を結びつける力に関する学として社会学を構想した.本書では,十九~二十世紀の医療社会学の流れをたどりながら,自由・平等・連帯をキーワードに,コントの後,社会的なものの概念と社会学がどのように変遷したのかを検証する.社会学が現代に持ちうる役割を問う.