あらすじ日本人留学生とドイツの一少女との悲恋を描いた『舞姫』,他に『うたかたの記』『文づかひ』と名訳『ふた夜』,いずれも異国的な背景と典雅な文章の間に哀切な詩情を湛える.加えて鴎外作品の初期から中期への展開を示す『そめちがへ』を収め,難読語には,できるかぎり振仮名を付して読者の便に供した. (解説 稲垣達郎)