あらすじローマの植民市として出発した古代,有力家門が鎬を削った中世,「自由」が高らかに掲げられた共和制期,そしてメディチ王朝期──いつの時代も,人々は自らの名誉にかけ,この町を崇高なまでの美の都に仕立て上げた.ルネサンスにとどまらない「歴史の重層性」から,その魅力あふれる文化と芸術を活写する.写真=大村次郷 [口絵4頁]