あらすじ西洋の衝撃がもたらしたアジアにおける近代の始まり──それは,西洋との間で摩擦と抗争を産むと同時に,アジアの内部にこそ摩擦と抗争,分裂と亀裂を産んだ.アジア/日本の近代経験,またアジア連帯論がはらむ連帯/侵略の両義性を,越境し相互浸透していく近代性の力と,それがもたらす矛盾と葛藤を通して問い直す.