あらすじ法の主体とは誰か――望むと望まざるとにかかわらず,われわれの精神と身体は法に貫かれ,法はつねにわれわれの生死に,存在そのものにかかわる経験としてある.法の起源,法と暴力,倫理との関係はいかなるものか.ベンヤミン,デリダ,アガンベンなどの思考を通して,法を生きるわれわれの正義のありかを考える.