あらすじ私たちは何者を身近な人間とし,何者を縁遠い者と想定するのか.自他を区別するこの文化地政学的境界設定の問題を,私たちの無意識化されている「言説編制」の問題として捉え直し,その変容する過程を跡付けつつ,他者認識や地政文化が流動化するなかで,リージョナルなものの再編のための新たな空間認識の可能性を探る.