あらすじ二〇一七年春,司法が大きな一歩を踏み出した.福島原発事故における東京電力の刑事責任を問う初公判が開かれたのである.検察が持つ膨大な証拠やデータで明かされる事実とは何か.津波の予見は不可能とする被告の主張は真実なのか.各地で継続中の民事訴訟とともに,未曽有の事故をめぐる一連の裁判をレポートする.