あらすじ「先生は相手の心の純不純をかなり鋭く直覚する.そうして相手の心を細かい隅々に亘って感得する」(和辻哲郎).同級生,留学仲間,同僚,教え子,文学者や編集者,禅僧に担当医に芸者,ともに暮らした使用人や家族まで――同じ時間を過ごした四九人が語る,記憶のなかの素顔の漱石.