あらすじ「音楽は昔から私にとってなくてはならぬものだった.今も私は時に音楽に縋らずには生きていけないと思うことがある.……ここに収めた作のほとんどは,前集『世間知ラズ』と平行して書いていたものである.音楽に憧れながら詩を書いてきた私には,詩に対する疑問と音楽に対する疑問が,そのまま自分という人間に対する疑問に結びついている.その点で本集と前集は兄弟分みたいなものだろうと思う.」