「この詩集は,巻頭にある詩がキーなんですよ.「えてして/どかんは/われたがる/あたまを/どこかへ おきわすれ//りっぱな りくつに/あくび する」これはアクロスティックという技法で,頭の字をつなげるとエドワード・リアっていうイギリスの詩人の名前になるんですよね.ぼくはそのエドワード・リアの詩を,マザーグースを訳していたころに初めて知って,すごく好きになったんです.彼はほんとにノンセンスな詩を書いている人なのね.そういうリアみたいな詩を書きたいと思って,この詩集に入れた詩を書きはじめました.」現代花椿賞受賞