あらすじ「〈長篇小説は一行でだって書ける〉と,高橋源一郎さんが言ったので,正月から私は毎日一篇ずつ一年間長篇小説を書くことにしたが,せっかちなので半年余りで一年分を書いてしまった.ところが原稿用紙が二十字詰なので一行が短かすぎて,長篇小説のつもりが短詩みたいなものになってしまったのは,私の不徳のいたすところである.」