あらすじ漱石は明治三十二,三年から大正五年の死の年まで断続的に日記やメモを書き残しており,それは全集版で八百ページを超す大部のものである.そのうちからここにはイギリス留学の日記,修善寺大患時の日記,明治の終焉時の日記など,漱石の生涯の節目となった時期の日記七篇を収録.行文から人間漱石の内奥の声が響いてくる.