あらすじこれほど盛んに研究されながら,脳科学は進むべき方向を見失っている.脳のさまざまな側面について蓄積された詳細かつ膨大な知見を統合する大きな枠組みが存在しないからだ.本書はその枠組みとして「予想脳」という概念仮説を導入し,多数の脳が相互に影響を及ぼしあっているという事実をもとに,脳の本質的な理解に迫る.