あらすじ『源氏物語』を書いたのは誰と聞かれたら,多くの人は迷わず「紫式部」と答えるだろう.しかし現代の我々の常識は,必ずしも過去にはそのまま当てはまらない.残された写本や文献をつぶさに観察してみると,そこにはどんな日本語の姿がよみがえるだろうか.微かな痕跡からさまざまに推理する,刺激的な一書.