あらすじ高い倫理性に裏打ちされた鋭い現実分析,それを伝える明晰な文体で,戦後の言説を主導し続けた丸山眞男(1914─96).一瞬も静止することのない政治的状況を,権力の生産・再生産の循環という視点からダイナミックに素描した「政治の世界」の他,「権力と道徳」「政治的無関心」など,「科学としての政治学」創造の試みたる十篇を集める.