あらすじ芥川が小説,随筆,童話,戯曲と,その才気にまかせて様々のジャンルで試みた作品の中から,広い意味で「子どもむき」と考えられる作品を選び収めた.この作品群から,機智や逆説や諷刺,そしてまた,そうした理智の鎧で固められた奥にひそんでいる作者の,少年のような純潔で素直な魂を感じとることができる. (解説 中村真一郎)